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(January 2010, Basho-inari shinto shrine, Tokyo, Japan)
東京の門前仲町から深川にかけて、多くの神社がある。深川七福神を巡る道は人の流れが絶えることはない。
神を訪ね歩く道の途中に芭蕉稲荷神社がある。間口二間足らず、奥行きも二間程のこじんまりとした神社だ。午後のやわらかい光に赤と緑のコントラストが美しく、思わずシャッタ−をきった。後になって、お参りも忘れて写真を撮ったことにばつの悪さを感じて、神社に戻ってお参りした。鳥居をくぐり、鈴を鳴らす。賽銭箱に五十円硬貨を入れて今年の抱負をお伝えした。
稲荷神社は日本の町の至る所で見かけるが、注意を払って見たことはなかった。狐さんが鳥居の両側、左右に対になって鎮座している。正面向かって右側の狐さんは子狐を抱え、左側の狐さんは玉のようなものを転がしている。このことが気になって、すぐ側の正木稲荷神社の狐さんを見ると、同じことになっている。どういう意味があるのだろう。どこの稲荷神社も同じなのだろうか。明日からは稲荷神社の前を通る度に狐さんに目がいきそうだ。