2009/11/07
2009/11/06
Tokyo Tower
(December 2005, Tokyo Tower, Tokyo, Japan)
東京タワーに郷愁をおぼえる人は少なくない。東京に近代を象徴するタワーをつくる願望が生まれたのは明治の頃だろうか。明治の都市計画家は好んでパリを引き合いに出し、都市論を語った。当時、パリは近代のシンボルであり、放射状に整えられたオスマン流の都市像が首都のモデルとされた。当時の都市計画家にとって、都市は「生活の場」であるよりも「眺められる空間」であり、風景としての価値により多くの関心が払われた。
しかし、現代の東京はパリのオスマン式都市とも、他のヨーロッパのどの都市とも違う。かつて都市計画家たちが描いたユートピアが実現することはなかった。東京タワーが唯一、夢の痕跡のように立ちつづけ、街を見つめ続けている。
2009/11/05
2009/11/04
2009/11/03
宇宙のカプセル
(December 2008, sunset, Tokyo, Japan)
宇宙飛行士の訓練は多くのことを教えてくれる。宇宙での課題は生存であり、このことは全ての人間と地球の生命体の課題そのものだ。宇宙飛行の訓練において最初は肉体の順応がもっとも重要なテーマになるが、その段階を過ぎると閉鎖された空間で生存を確保する方法に取り組むことになる。その多くは食物とエネルギーの循環に関わるものだ。
(October 2003, Living Machine, OAI, Vermont, USA ⒸOAI)
閉じられたカプセルの中で自給自足のシステムをつくりだす実験は、自然界がどのように働いているのか教えてくれる。生物は互いに食べ、食べられる関係にあり、それぞれの排泄物も食糧になる。一部の微生物はヘドロの栄養分を分解し排泄物として電気を生み出す。カプセルの中では個々の生物の健康は全体の死活問題に発展する。たとえ一つの種でも絶えてしまうと食物連鎖が崩れ、全体の生命が危機に直面する。実験の成功はカプセルの中の生命すべてを維持できるかどうかにかかっている。
地球も宇宙のカプセルだ。生態系全体を維持できるかどうかは、地球にいる個々の生命を健康に保てるかどうかにかかっている。
2009/11/02
2009/11/01
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