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2010/02/23

森からの訪問者



(February 2010, Gunma, Japan)

雪が舞い降りると森は魔法に包まれる。
うさぎ、テン、くま、小さな虫たちも、
真白な世界がみんなをともだちにする。

2010/02/07

Mt.Fuji sunset


(Feburary 2010, Mt. Fuji, from Tokyo, Japan)

今日の日の入りは特別な美しさだった。
陽が沈んでからの数分間、空の輝きは息をのむほど美しい。
東京ではこの週末、日没のダイヤモンド富士になる。
一年にたった二回だけの空からのプレゼントだ。

Mt.Fuji



(February 2010, Mt. Fuji, from Tokyo, Japan)

娘さんは、興奮して頬をまっかにしていた。
だまって空を指さした。見ると、雪。
はっと思った。富士に雪が降ったのだ。
山頂が、まっしろに、光かがやいていた。
御坂の富士も、ばかにできないぞと思った。

        太宰治「富嶽百景」より

朝の光


(February 2010, Tokyo, Japan)

朝の光が地球をめぐり
すべての生命を新しくしていく。
いま、朝の光はこの街を走りぬける。
地平線の向こうの街に
新しい朝をとどけるために。

2010/01/27

十三夜月


(January 2010, Tokyo, Japan)

十三夜月。

古くから縁起が良い月として愛された。
古代の日本人は、好んでこの月のもとで宴をはったという。
ひときわ冴えた透けるような光。
日本の美意識を感じた瞬間。
英語ではGibbous Moon。

2010/01/24

伸びる


(November 2009, Gunma, Japan)

広びろとした空
悩みなどない空の中で

2010/01/19

gold crescent moon


(January 2010, Tokyo, Japan)

低い軌道を回り、三日月は地球の裏側に過ぎようとする。
地平線に近づくと月の表面はしだいに赤みをおびてくる。
そして漆黒の夜に黄金色のクレセントが浮かび上がった。

2010/01/17

繊月



(January 2010, Tokyo, Japan)

月齢1日目の月。
太陽を追いかけて早々と西の地平線に沈んでいく。
月には謎が多い。
一体どのようにして誕生したのか、誰も知らない。

2010/01/16

目が覚めたとき


(January 2010, Tokyo, Japan)

夜が明ける頃、冷たい空気の中を歩いていた。
澄みきった大気の向こうに雪化粧した山並みが美しかった。
目が覚めたとき、西に沈む陽に空が染まり始めていた。
印象派の絵のように鮮やかで、にじむように色が重なり合っていた。

2010/01/11


(November 2009, Ginza, Tokyo, Japan)

 NHKハイビジョンで「モーニング・グローリー」という雲の特集番組を見た。明け方に現れる巨大な雲。長さ数百キロの帯状の雲が回転しながら大空を通り抜け、陽の光の中で消えていく神秘的な現象が紹介されていた。
 この映像を見て、昨年の11月20日に東京の空を覆った不思議な雲を思い出した。幾重にも連なる帯状の雲が空一面を覆った。それらの雲は西方の重く巨大な雲の塊から次々と生まれ東に動いていた。そして銀座の上空を過ぎたあたりで綿菓子のようにかき消えていった。


(September 1996, Divisadero, Estado de Chihuahua, Mexico

 これまでに見た雲でもっとも劇的だったのは、メキシコのDivisaderoで目撃したものだ。1996年9月の日没間際だった。東の空にわき上がる巨大な積乱雲を突然、強烈な陽の光が貫いた。空には光を遮る何ものもなかったはずだったが、説明不可能な光が雲の一点を貫き、雲はオレンジ色に燃え上がった。まるで雲の中で爆発が起きたかのような強烈な光だった。

 「待っていても出会えないこともある。しかし、待ちつづけなければ決して出会うことはできない。」これは番組の中で印象に残った言葉だ。この言葉は自然現象について語るなら、まさにそのとおりだし、人生の出会いについても真実なのだと思う。

2010/01/10

夕映え


(January 2010, sunset, Tokyo, Japan)

17時15分。
鮮やかな夕映え。燃えるようなオレンジと天頂の青が融け合う。

2010/01/07

下弦の月


(January 2010, Tokyo, Japan)

 新月から22日目の月。「二十三夜月」とも呼ばれる。今朝は西の明るい青空の中にあり、その透明な青さが神秘的だった。宇宙から見たときの地球もこんな感じなのかな。美しい。和名では別名「弓張り月」。英語では「Half Moon」。

2010/01/05

ムスカリの青


(May 2009, my home town, gunma, Japan)

 まだ年が明けたばかりなのに、春を近く感じる。あと一ヶ月も過ぎると雪の中でムスカリが芽を出す。雪解けの頃には、庭の斜面は
ムスカリの葉で一面が覆われ、明るい若草色に染まる。庭の色はスノーホワイトから若草色に、そして鮮やかな青紫色にかわっていく。もうすぐ、自然はいっせいに彩づき始める。
花言葉 通じ合う心、明るい未来

2010/01/02

ゼラニウムの発明



(January 2010, my place, Tokyo, Japan)

 ゼラニウムの花びらに水滴がのっている。美しい銀色の光をとじこめ、まるで宝石のようだ。水滴は完全な球形をしていて、すぐにでも転げ落ちそうに見える。花びらの上にはいくつもの水滴がのっているのに、花びらは濡れていない。
 写真を撮ると、そこにあるものが見えるようになる。よく観るとゼラニウムの花びらの表面に微細な凹凸がある。この凹凸が水滴を寄せ付けず、水玉を球形に保っている。水玉は花びらの上を転がりながら塵や埃を吸い付ける。転がり回った後に埃と一緒に落ちていく。雨が降るたびに、花びらの上を水滴が転がりクリーニングしていく。
 自らは動くことが出来ないゼラニウムの花は、考えに考え、気の遠くなるような時間をかけて偉大な発明を完成させた。ジッとしていれば自然が体を洗ってくれる仕組みを考えつき、体を進化させた。花だから濡れた顔になるのはイヤだったし、いつもキレイにしていたかった。そして、その願いは実現した。
 自然には発明が満ちている。その気になれば学べることは山のようにある。自然はいつでもワクワク、キラキラしている。

2010/01/01

一日目の黄昏


(January 1st 2010, Mt.Fuji, from Tokyo, Japan)

2010年の一日目が暮れていった。

地球が誕生して46億年の時が過ぎたと言われている。
地球はいつから自転を始めたのだろう。
自転が始まってから
一日も欠かすことなく陽は昇ってきたのだろうか。
一日も欠かすことなく暮れていったのだろうか。
4時間前の黄昏のとき西の地平線を赤く染めた陽は
きっと、8時間後には東の空を茜色に染めるだろう。
毎日、当たり前のように繰り返されるこのサイクルが
人知を超えた奇跡のように思える。

空を眺めているのが好きだ。
空は、自然の中に
満ち溢れている奇跡を
肌で感じさせてくれるから。

orion


(January 1st 2010, Tokyo, Japan)

もうすぐ新しい一年の最初の朝がくる。
明るい月あかりのバルコニーに出ると
都会の夜空に星が煌めいている。
カメラを取り出し、シャッターを切る。
その瞬間、
肉眼では捉えきれない光たちが
写真という空間の中にその痕跡をのこしていく。
真ん中にオリオンの三ッ星が並び
青、赤、緑、そして透明な光が響き合う。
色とりどりの星の光が夜を埋め尽くしている。

2009/12/31

願う


(December 31 2009, Tokyo, Japan)

願いつづける
強く 
意思をもって

2009/12/15

POPOCATEPETL


(May 1996, Estado de Puebla, Mexico)

 標高5,426m、
ポポカテペトルはメキシコを代表する活火山だ。向きあうように聳える標高5,286mのイスタシワトル(IZTACCIHUATLE)とともに神話の山として知られている。アステカの王妃イスタシワトルと敵国の青年ポポカテペトルは恋におちるが、やがて対立する両国から追われる身となる。二人は厳しい逃避行をつづけ、自由の国を求め海をめざした。海に行くための極寒の山越。しかし、無情にも頂上で吹雪きにあい力尽きてしまう。山の民は二人を哀れみ、この山にポポカテペトルを、向かい合うもう一つの山にイスタシワトルを鳥葬した。そしていつしか、人は、この二つの山を二人の名前で呼ぶようになった。
 ポポカテペトルは活発な火山だ。その日も噴煙が上がり、夕日に山のシルエットが鮮やかに浮かび上がり,雄大な影をおとしていた。

2009/12/06

日没


(December 2009, Tokyo, Japan)
 2009年12月6日。日没から30分後の空。東京から富士を見る。

2009/12/05

有明の月


(December 2009, Tokyo, Japan)

晩は「十六夜」明けは「有明の月」。
ためらいながら、ようやく夜空に顔をだしたおまえは
明けて西に陽が満ちても帰らずにいるなあ。