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香気寺
(May 2007, Mt.Takao, Tokyo, Japan)
唐から帰国した後、空海はなかなか京に上がらなかった。槙尾山寺に長くとどまり、近在の山々を歩きまわった。その中で、彼は全山に花の香りが匂う山に出会う。空海はここに草堂をたて、香気寺と名づけたという。空海密教の世界観である「両部不二」の体系がつくられていったのは、香りの山々を巡ったこの頃かも知れない。本を読みながら、香りの小径を散策しているように感じていた。そして、その時間を共有しているような気がしていた。