2009/11/28
Tlacotalpan
(July 1996, Tlacotalpan, Veracruz, Mexico)
トラコタルパンの街並はまるで建築博物館だ。500年前のコロニアル様式の回廊が続き、極彩色の鮮やかな建築が異彩を放っている。この町は15世紀に河川港として開かれ、漁業の町として発展してきた。町を歩いていると、そこここに当時の面影が感じられる。この町を訪れた7月は川エビの収穫の時期で、川に面したレストランでは例外なくエビの料理が並ぶ。簡単に塩で味付けされただけのエビにシラントロ(コリアンダー)を散らし、ライムをたっぷりとしぼる。さっぱりとした料理にメキシコのビールがよく合う。メキシコではビールにもたっぷりとライムをしぼる。グラス一杯のビールにライムを3つほど使う。氷、ライム、塩を合わせてつくるメキシコスタイルのビールはミッチェラーダとして親しまれ、食事の時間に欠かせない。
町は二、三時間もあれば一通り歩けるほどの大きさだが、行く先々の色の変化が楽しく、美しい建築様式に興味が尽きない。