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(February 2007, Amsterdam, Nederland)
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(July 2006, a certain passage, Paris, France)
鉄道駅は建物である以前に街路でありたいと思っている。人が動き、ものが動く。それらが一つの方向を目指して動いていく。動きは線をつくり、線が集う先に焦点が生まれる。人は焦点の先に広がっているであろう、新しい世界を予感する。その予感が空間に躍動感をもたらす。鉄道駅は街路の出発点であり終着点である。旅の始まりの予感に満ち、到達点で出会うであろう憧れを見いだす場所である。
鉄道駅は街路に似ている。街路は、その本質において道路とは異質な空間であり、鉄道駅はそのようにデザインされなくてはならない。