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(July 2006, Skogskyrkogarden, suburb of Stockholm, Sweden)
森の火葬場は、建築家アスプルンドが設計した森の墓地の中にある。森の墓地は風景建築の先駆的な作品で、20世紀以降の建築で初めて世界遺産に登録された。
広大な敷地の中に森の火葬場、森の礼拝堂が配置され、雄大な起伏をもつ大地に森が点在する。火葬場は柱廊に内包されるように設置されている。列柱に囲まれた空間の中に居ると時間が静止しているように感じる。列柱の外には二つの丘がある。丘の頂の間の空間は風景の中に象徴的な焦点をつくり出し、そこに石の十字架が置かれている。十字架は死と再生のシンボルであり、空に浮かび上がったシルエットが永遠の時を暗示している。